今回は、よくあるパターンの雨漏り修理のお話です。
皆さん、自宅ベランダのドレンの素材を確認したことがありますか?
注文住宅であれ、建売であれ、新築時にそんなことを確認する人は、なかなかいないでしょう。
我々のような業者でもなく、そこまで確認していたのであれば
もう、あなたは変態です(笑)
今回ご連絡頂いたお宅のドレンは、ステンレス製でした。
お!ステンレス
錆びなくて、良いんじゃない♪ と思ったあなた
赤点・追試です。
ステンレスに限らず板金は、一枚の板から制作しますので
切り込み・重ね合わせ部分が必ず出来てしまい
まずは、そこからの雨漏りが頻繁に起こります。
また、施工した防水業者次第では
板金と防水層の接着の為に使用する、金属用プライマーも使っていないとか
持ってきてもいないとか、良くある話です。
じゃあ、何がいいの?
防水がFRPならば、FRP樹脂製のドレンを使うのがスタンダードと言う事になります。
施工後に段差が出ると、水はけが悪くなるので
防水層ごと切り取り、ステンレス製のドレンを撤去。
外側は、こんな感じ。(雨樋の集水器は外してあります)
やはり、下地の合板も湿っていました。
そこから染み出た木のアクが、外壁を汚してしまっています。(ここは後ほど)
樹脂製のドレンを、ちょうどよい大きさにカットして
ガラスマットを樹脂でペタペタ(1回目)
左の足元に見えるのが、2回目用のガラスマット
ペタペタ(2回目)
ペタペタ2回終了。
トップコートを塗って、ベランダ内側は完了です。
2ply(ガラスマット2層)で施工した割には、段差も少なく
そこまで、水はけは悪くないはずです。
外側へ
隙間が大きいので、裏にシーリング材が落ちて行かないよう
バックアップ材を付けています。
プライマーを塗り←ここが重要
変成シリコンシーリングを充填←ここも重要
今後、塗装の可能性がある部位へは、シリコンシーリングを使ってはいけません。
電気屋さーん、設備屋さーん、サッシ屋さーん聞いてますかー???
むやみにシリコンシールを使わないでくださーい!!!
「水回り・ガラス廻り」以外では、シリコンシールを使ってはいけません。
手持ちの薬品(アクロン)で、外部の汚れも綺麗に落ちました。
木のアクを落とすから「アクロン」、分かりやすいネーミングです。
和室木部や、木製玄関扉のアク洗いに使うので
ちゃんとした塗装屋なら、だいたいアクロンは在庫してます。
「外壁・屋根専門!」みたいな、職人なら誰でも塗れることを
いちいち専門などと謳っている、ヘタッピ塗装店では持っていないかもです。
この話を広げた理由は
木のアクやシミが出ているお宅を、時々見かけるからです。
だからといって、インターフォン越しに
「あなたの家、多分雨漏りしてますよー」とは、言えません。
時々は、ご自分の家を観察して
変なところに、汚れやシミを見かけたら
専門家へ、相談してみましょう。
今時どこでも、調査・見積もりは無料が当たり前。
勘違いなら、それはそれで一安心ですからね。
大きな買い物
自宅を大事にしたいのは、誰でも一緒です。
勘違いも全然OK!怒ったりはしませんが
事前に画像を送っていただけると
だいたい分かりますので
まずは、そこから始めましょう。
(けして、呼んでくれるなと言っているわけではない)
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- FRP防水、雨漏り、修理、小金井