下地補修工事
マンション改修では必ず行う工事ですが、一般の方には「何をするの?何をしているの?」の声も多いので、写真をもとに簡単な説明です。
擦り込み
0.3 ミリ以下のひび割れに対しての工事となります。
ひび割れ箇所を確認
ブラシでゴシゴシ
ポリマーセメントでグリグリ
完了
U カット
0.3 ミリ以上のひび割れに対して行う工事です。
1.ひび割れの確認
2.サンダーで溝を作成
3.埃(粉塵)を落として
4.プライマー塗布
5.シール材充填
6.ヘラ押え
7.樹脂モルタルで平らにして
8.完了
低圧注入
これも0.3 ミリ以上のひび割れに行う工事ですが、U カットに比べ割高です。
簡単に言うと、注射器にエポキシ樹脂を詰めて、輪ゴムの縮む力を利用し少しずつジワーっと、ひび割れの中に樹脂を注入していきます。
外からは見えませんが、中でくっついている状態。
もちろん施工後には、注射器もろもろ撤去します。
注入工事:タイル編
1.浮いているタイルの
2.目地部分に穴を開けて
3.エポキシ樹脂を注入
4.ステンレス製のピンを突っ込んで
5.目地材で穴を埋めたら
6.出来上がり
注入工事:モルタル編
1.浮いている部分に
2.ドリルで穴をあけます
3.穴の中の粉塵を吹き出します。
4.エポキシ樹脂を注入して
5.ステンレスピンを突っ込んで
6.樹脂モルタルで穴を埋めたら
7.出来上がり
塗膜補修
既存塗膜の脆弱な部分に行います。
1.剥離塗膜を見つけたら
2.ガリガリ削って
3.ブラシで掃除
4.シーラーを塗って
5.樹脂モルタルで段差を修正
6.出来上がり
欠損補修
その名の通り壁の欠けている部分を直します。
1.見つけたら
2.ガシガシ斫ります
3.ブラシできれいにして
4.プライマー塗って
5.軽量型の樹脂モルタルを付けて
6.コテで整えたら完了
爆裂補修
躯体への浸水により鉄筋が錆びると、錆による膨張によりコンクリートを押し上、最後には落っこちてしまいます。ひび割れ箇所から錆色の跡が出ていたら要注意!
1.見つけたら
2.ガシガシ斫って
3.防錆型のプライマーを塗布
4. 軽量型の樹脂モルタルを付けたら出来上がり。
1. 施工前(洗浄後)
2.カチオン塗って
3.バックアップ材を詰めます
4.目地にシールを打ち
5.全面にプライマー
6.ドレンには
7.改修用ドレンを装着
8.自着シートを貼って
9.クロスで補強
10.クロス部分にウレタン
11.全面にウレタン
12.もう一回ウレタン
13.トップ塗って
14.ストレーナー付けて
15.脱気筒も
16.完了
近年の屋上防水の主流ですが、一般の方には見る機会もなく、その上工事中はうるさいという・・・(スイマセン)。
少しでも、工事の内容を知ってもらえたらと思います。
1.施工前
2.洗浄、笠木撤去後
※基本機械固定の場合は洗わなくても大丈夫ですが、ごみを残して袋綴じするようなものなので、出来れば洗いましょう。
3. 伸縮目地の撤去
4.バックアップ材を詰め
5.絶縁シートを敷いて(立上り・笠木に関しては、構造・端末の形状により工法が変わりますので、今回は省きます)
6.入隅には鋼板
7.平場にはディスクを設置
8. 設置後(この鋼板とディスクにのみシー
トをくっつけます。それ以外の部分は浮いている状態になるので、歪に強い理由です)
9.ドレン部分をくり抜き
10.改修用ドレンを差して
11.穴にフィットさせます
12.シートを敷いて
13.液溶着
14.誘導加熱装置で
15.融着
16.ドレン部分を切り込み
17.熱融着による補強
18.脱気筒も
19.こんな感じ
20.液状シール材でカバー
21.台座を付けて
22.外した笠木を戻したら
23.完了です